
○長年、スパーズを見てきたファンにとって今季ほどヤキモキさせるシーズンも少ない。期待が大きかっただけに、ここまでは失望感の方が遥かに優る。シーズン半分を過ぎての戦績もダンカンが加入以来最低。なんとかカンファレンス4位につけているが。10位あたりまでは勝率5割を超えていて、ゲーム差は僅少。毎日スタンディングが入れ替わる。ワイルドワイルドウエスト(映画の題名から取られた形容だが)とはウエスタンの熾烈な順位争いの代名詞だが、今季ほどの激しさも類例がないのではないか。
シーズン前評判は、LALに対する筆頭の挑戦者はスパーズ。とはいえ、シーズンはやってみなければわからないもの。どこだったかアメリカのスポーツサイト(SI=スポーツイラストレイテッド?)で、前半を終えたスパーズの評価はC!いろいろ書かれている。曰く、挑戦者としての片鱗がほとんど見えない・・・ジェファーソンの期待はずれ=スパーズのシステマティクな戦術にフィットしない?マヌとトニーのスコアリングの低迷等...
○今季のスパーズはジャンプシュート主体のチームだから、スコアリングが停滞すれば勝てるチャンスは激減するという。そうだろう、要はデフェンス。ラン&ガンのチームがリーグ制覇できないこととジャンプシュート主体のチームは酷似している。スパーズの1ゲームあたり相手方の得点96.1点はリーグ6位。同じくFG成功率47.4%はリーグ10位。ディフェンスのスタッツからはそう悪くもないのだがユタとヒューストンでは、爆発的な得点力と不安定なデフェンスが同居するところを見せたが、結局はホームコートアドバンテージはどこへやら(終盤追い上げるも)連敗。ロケッツのFG成功率は55.1%。それもブルック、ラウリーといったgrade school(小学生クラス)のガードに掻き回された結果は、全くいただけない。今季のスパーズは、相手のエース以上にこうした意想外(といっても力はある伸び盛りのプレイヤー達なのだが)のプレイヤーに攪乱されて、思わぬ敗北したゲームは十指に余る。このようなところが、失望の原因のひとつ。ヒルの成長とRJの加入でファストブレイクやオールコートを走り抜けるオフェンスは、近年にないスパーズのウェポン。爆発的な得点力も秘めているが、一旦リズムが変わると忽ちマージンを使い果たしてしまいがち。そのあたりをマヌは「ゲームの流れがうまく行かなくなったりプラン通り行かなくなると、チーム全体が悪い方へと流れてしまう」という。スパーズのディフェンスの不安定さはフィジカルよりもメンタルな問題という評価をよく裏打ちしたコメントだと思う。さてキャプテンのTDのコメント「(立て直しは)練習を繰り返し、チームの戦術の理解を浸透させるほかはない」あまり面白みのないコメントだが、そこはやはりBig foundamentalだけのことはあるコメントである。
○確かにオフェンス力はついたが、それを支えるディフェンスが安定することが大切。スパーズも進化?した以上に他の強豪とサンダー、グリズリーズという長い低迷をくぐり抜けた新興勢力が入り乱れての大乱戦に入りそうな気配があるウエスト。レイカーズだってウカウカしていられない状態にもなりつつある。あとホームゲーム4連戦の後はオールスターを挟んでのロデオロードの開始となるが、今季はどうなる?

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